生活環境に当たり前のようにいるアリ、子供が触っても問題ないアリがほとんどですが、一部危険なアリが存在することは知っていますか?
赤い蟻、外来種「ヒアリ」です。本来は日本に生息するはずのないヒアリが平成29年6月に兵庫県で発見されました。
体調は2~6㍉程度で体色は赤褐色、南アメリカに生息しているヒアリが、運搬されているコンテナなどに紛れ込んで海を渡ってきています。カラダは小さいですが、強い毒をもっており、刺されると熱いと感じるような激しい痛み、刺された部位には赤みが出て、ひどい場合はアレルギー反応によりアナフィラキシーショックをも引き起こす可能性もあります。
小さいため、気づかないうちに触れてしまい刺されるという事例も少なくありません。
この時期に多い、楽しいアウトドア等でも注意が必要です。人だけでなく、犬猫のペットにも同様の症状を引き起こしますので「赤いアリ」には要注意です。
ヒアリが好む巣作りの場所として、公園や芝生、緑地、水辺、畑などが挙げられます。
それらの場所に、大きなアリ塚を作ります。地中で深く広く広がっており、放射状に地下トンネルが十数メートル先まで伸びていることもあります。
発達したアリ塚では迷宮状にたくさんの部屋があり、女王アリと数千から数万匹もの働きアリが集団で生活しています。
アリ塚が大きく目立つようになるには2~3年かかると言われ、その間にヒアリはどんどん増えたり拡がったりして、時間が経つほど根絶することは難しくなります。
そうなる前に発見して駆除することが大切です。間違っても「赤いアリ」を見つけて触らないようにしましょう。