飛翔昆虫というと、頭部・胸部・腹部に分かれ、3対の脚をもち、多くの種類が数ミリの小型で発生源も多岐にわたるため、予防が困難と言われています。
人に直接的に危害を加える種類は少ないものの、食材への混入やアレルゲンになるなど、間接的に害が及んでいる例が多数見受けられます。一般家庭では「気持ち悪い」で済みますが、飲食店等での異物混入は大きなリスクに繋がります。
まず、虫を発生させないことが重要ですが、簡単にできる対策としては大きく3つ、水・グリーンベルト・ゴミです。
室内では台所や浴室等の水が溜まりやすい場所、外の水たまりや溝に滞留している水源を作らないこと。
グリーンベルト(家の周囲に雑草や植木)をコントロールできているか、こまめな清掃をしゴミが溜まっている場所がないかを確認しましょう。
そして次に、発生してしまった虫を寄せ付けないこと、侵入させないことの早期対処をする必要があります。
ほとんどの飛翔昆虫は「光」に誘引されるため、紫外線をカットするフィルムや放出量の少ない電球などが効果的です。
※種類によっては紫外線をカットしていても「明るさ」に寄る虫もいます。
外部との出入口の隙間をできるだけ無くすこと、網戸の破れや劣化による網目の大きさにも注意が必要です。
意外と知られていない網戸の左右違い。窓と網戸はセットで作られているので、左右を間違えると「隙間」ができてしまいます。
メーカーにもよりますが、窓を開けて換気をする際に真ん中部分を見てみてください、ピタッとはまる方があるはずです。
ですが、完全にシャットアウトすることは困難ですので、侵入してしまった場合は薬剤処理するしかありません。
飲食店等の異物混入を防ぎたい場合は、虫を誘引し高確率で捕獲するライトトラップ(捕虫器)やフェロモントラップの設置をお勧めします。